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保険の責任準備金ってどのようなものなの?

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2018年11月2日

保険の責任準備金ってどのようなものなの?

生命保険について調べていると、「責任準備金」という言葉を目にすることが多くなると思います。
保障内容やサービス内容と関わりがあるものではないので、ついついそれほど注目せずに見過ごしてしまうこともあるかもしれませんが、責任準備金は生命保険を理解するうえで非常に重要なものです。
ここでは、生命保険を知るうえで重要な責任準備金についてご紹介します。

責任準備金とは

責任準備金とは、保険契約者に支払うための保険金を、保険会社が保険料の中から積み立てるお金のことです。
保険会社がそのように保険料からお金を積み立てておくことは保険業法で定められており、責任準備金の確保は保険会社が行わなくてはいけない義務となります。
責任準備金が足りていない保険会社には、監督機関から行政指導が入ります。

責任準備金の算出方法

責任準備金の算出方法は以下の通りです。

【責任準備金=将来支払う保険金や給付金の支払現価-将来受け取る保険料収入の現価】

上記の計算式で算出されます。現在加入中の保険会社であれば、定期的に送られてくる「お知らせ」に記載されている場合もありますし、直接問い合わせることで知ることが可能です
しかし、これから加入を検討している保険会社の責任準備金の正確な額を知ることはできません。
ただ、解約返戻金や解約返礼率を知ることで、支払保険料に対する責任準備金の割合の目安にすることができますので、参考にしてみてください(責任準備金=解約返戻金ではないので、あくまで目安として考えるようにしてください)。

責任準備金とソルベンシーマージンの違い

責任準備金のほかに、ソルベンシーマージンというものがあります。こちらも保険金を支払うために保険会社が積み立てるお金です。
しかし、責任準備金とソルベンシーマージンは同じものではありません。

【責任準備金】
通常予測されるリスクに備えておくお金

【ソルベンシーマージン】
予測することが困難なリスクに備えるもの

つまり、責任準備金は想定できるリスクに備えた積立金で、ソルベンシーマージンは想定できないリスクに備えた積立金ということです。
想定できないリスクというのは、例えば地震などの自然災害などです。自然災害などはいつどこで起こるか、誰にも分かりません。
そのため「戦争その他の変乱、地震、噴火または津波によるとき」は、保険金の支払いを免責できると定められています。
しかし、ソルベンシーマージンがしっかりある保険会社は、大災害が起こった際にも保険金の支払いなどを行うことができるということです。

免責金額とは

また、責任準備金と似たようなものとして、解約返戻金の存在があります。
責任準備金の割合を知るための目安になるとも紹介しましたが、両者は違うものです。厳密にいえば、解約返戻金は責任準備金の中から支払われるもので、責任準備金が解約返戻金を下回ってしまうと、解約返戻金の給付ができなくなります(つまり、責任準備金の中から解約返戻金のためのお金を積み立てておくということです)。
まさかのときのために加入しておく生命保険です。
保険会社がまさかのときに対応できるかどうか知っておくためにも、責任準備金についてしっかり意識しておくようにしましょう。

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